体温が一度上がると免疫力は5〜6倍アップし、一度下がると免疫力はなんと30%も低下します。
免疫力が下がればそれだけ感染症にかかりやすくなります
そして体温が下がるほど体内の細胞は不活発になるため、消化吸収から思考力に至るまで、多くの臓器、身体機能が低下していきます。

体温が低いって怖いことなんだよ
日々の習慣や、原因となる要因を取り除くことで、自分でも体温を上げていくことが可能です。
やらない理由はないので、まずは自分の平熱を把握して、体温アップを目指していきたいと思います!
前回は自分の正しい平熱を知るところから始めようと、体温について色々とまとめてみました。
そもそもなぜ低体温になるのか。
一概にこれという原因を断定的には言えませんが、運動不足、不規則な生活習慣、過度なストレスが原因となることが多いようです。
考えられる主な原因
- 筋肉労働や運動不足
- 体を冷やす食べ物の摂りすぎ
- 水分の摂りすぎ
- ストレス
体温を上げるためには、まずは低体温になる原因を取り除くことが重要です。
こうした原因を日常生活から取り除くことから始めていきましょう。
筋肉労働や運動不足
体温の40%以上が筋肉から作り出されているそうです。
しかし人は昔に比べて、筋肉を使う運動や労働力が激減しています。
そのため現代の人たちは昔の人に比べ体温が1度も低下しているそうです。
筋肉というのは私達の体の中で熱を作り出す最大の器官なので、その筋肉が少ないと体温も下がり基礎代謝も低下してしまうんです。
女性に多い冷え性の大きな原因の一つも筋肉不足ですよね。
少しずつでもいいので筋トレ習慣を身に着けていくことが大切です。
体を冷やす食べ物の摂りすぎ
食べ物には体を冷やす作用のある食べ物と、体を温める作用のある食べ物があります。
体温を上げるためには、当然温める作用のあるものを食べて、冷やす作用のあるものを遠ざけることが重要です。
まずは絶対にやめて欲しい食べ物は、アイスや冷たい飲み物など、そもそも冷たいものです。

食べると一気に体が冷えるから当然だよね
急激に体を冷やし、自律神経にも非常に悪い影響があります。
体を冷やさないためにはまず第一に冷たいものを摂らないということが前提となります。
その上で、体を温める食べ物を食べていきましょう。
食材によってそれぞれ作用が変わってくるのですが、簡単な見分け方は色と栽培地です。
体を冷やす青・白・緑の食べ物
- 牛乳・白ワイン・ビール・緑茶・白砂糖・洋菓子・白パン・白米・大豆・白ごま・葉菜・南方産フルーツ(バナナ・パイナップル・メロン・みかん) 酢・マヨネーズ・脂身の多い肉・魚肉
体を温める赤・黒・橙色の食べ物
- チーズ・赤ワイン・黒ビール・日本酒・紹興酒・紅茶・黒砂糖・和菓子・黒パン・玄米・小豆・黒豆・黒ごま・根菜・海藻・北方産フルーツ(りんご・さくらんぼ・プルーン・ぶどう) 塩・味噌・醤油・赤身の肉・魚肉・魚介類(エビ・カニ・イカ・タコ・貝) 佃煮・漬物

色で判断するとわかりやすいね
最近は「ローフード」といって、食材をできるだけ生で摂る食事法が注目されていますが、低体温対策としてはお勧めできません。
低体温の人が冷たいものを食べると、内臓をさらに冷やしてしまい、消化吸収が悪くなり体全体の免疫機能も低下します。
冷たいもの、生のものは摂らないように意識しましょう。

暑い日はやっぱり冷たいアイスや麺が美味しいよね

完全に無くすのが難しければ、減らすよう努力しようね
水分の摂りすぎ
水分はしっかり摂りましょうと言われることが多いですよね。
実は筋肉労働や運動を十分にしていない人が水分を摂りすぎると体を冷やしてしまうんです。
必要以上に水分を摂っていると、身体に余分な水分が溜まって水毒になってしまうということ。
水毒とは東洋医学の用語で、体内に溜まった水分がうまく排出されないために起こる様々な不調のことです。
水毒のサイン
- 平熱が36度以下
水毒になると、代謝や血行が悪くなり体温が下がります。
体温が下がると白血球の働きが悪くなり、腸や肝臓などの内臓機能が低下するため免疫力が低下します。 - 喉が渇きやすい
水分補給をしてもの喉が乾いた状態が続くのは、全身の細胞に必要な水分が行き渡っていない証拠。
水分を摂っているのにトイレに行く回数が少ない人は身体に余分な水分が蓄積して水毒になっている可能性が高い。 - 汗っかき
冷房の効いた室内で運動もしていないのに汗をかきやすいのは、身体に余分な水分が溜まっている証拠。
汗っかきは体温が高いと思われがちですが、水毒による隠れ冷え性の可能性もあります。
水毒で水分が溜まっていると、汗だけではなく涙や鼻水がでやすかったり、下痢しやすかったりもします。 - 舌の周りがギザギザしている
身体に余分な水分が溜まると舌がポッテリ浮腫むので、舌の周辺に歯型がついてギザギザになってしまいます。
頬の内側を噛みやすい人、手足が浮腫みやすい人、痩せているのに下腹がぽっこり出ていて叩くとポチャポチャ音がする人も、水毒になっているサインと言えます。

水分は摂ればいいってわけじゃないんだね

冷たい飲み物は更に厳禁
夏でも温かい飲み物を飲んだほうがいいよ
ストレス
ストレスによって自律神経が乱れると、神経が温度センサーの役割を果たせなくなり、体温調節機能が働かなくなります。
自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があり、日中の活動時には交感神経が優位になり、休息をして心身をリラックスさせるためには副交感神経が優位になります。
しかしストレスが溜まっていくと、交感神経優位の状態が長く続き、バランスが乱れ、全身の血流が滞ってしまうのです。
そして血流低下によって代謝の低下、体温の低下に繋がっていきます。

ストレスって低体温の原因にもなるんだー
自分でできる対処法
こうした低体温に対して自分でできる対処法は色々あります。
まずは低体温の原因となることをやめましょう。

冷たい物を食べたり飲んだりしないで、運動して、ストレス発散だね!
その他、自分でできる低体温対策を調べてみました。
- 冷暖房の調整
室内と外気温の差が激しいと自律神経のバランスが乱れます。
冷房の温度を下げすぎないようにして室温は28℃に保つようにしましょう。 - シャワーではなく毎日入浴
38度〜41度の湯船にゆっくり入浴することで、副交感神経が優位に働きます。
睡眠の質も上がるので、夏でも毎日入浴することがおすすめです。 - サウナに入る
サウナの効果は血流がよくなること。身体を芯から温めることで慢性的な低体温症を改善することができます。 - きつく締め付ける衣服には注意
身体を締め付けてしまうような補正下着やコルセットは血管を圧迫し血行が悪くなってしまいます。
下半身を冷やさないようにすることも大切。レッグウォーマーなどを使用しましょう。 - 年中腹巻き
できれば365日、24時間腹巻き着用が望ましいです。お腹を温めれば臓器の血行が良くなり、全身に温かい血液が送り込まれます。お腹周りを冷やすことは手足の冷えの原因ともなります。腹巻きを巻くだけで体温が一度上がるとも言われています。 - ウォーキング
歩く習慣をつけるだけで体温は上がります。エスカレーターを使用せず階段を使ったり、ひと駅前で電車を降りるなどして少し多く歩くクセをつけると効果的です。 - 起きたら白湯を飲む
一年を通して、起きたら白湯を飲みましょう。白湯は温かく身体を心からじんわり温めてくれます。 - よく噛むこと
よく噛むことで得られるメリットは計り知れません。
インスリンの分泌を抑制、重要なホルモンの分泌を促す、消化酵素を出すことが上げられます。
目安として一口30回噛んでください。 - 規則正しい食事
朝昼夕の決まった時間に食事を摂ることが効果的です。
特に朝食を食べることが大切です。起床時は体温が低く朝食を食べることで、消化器官が筋肉運動を始め体温が上昇します。 - 間食にはナッツ
砂糖を多く含んだお菓子は血糖値を上昇させ、代謝を低下させます。代謝が落ちると血行不良になり、血液の巡りが悪くなり、結果冷えやすくなります。
代わりにタンパク質豊富なナッツがオススメです。 - 発酵食品を積極的に摂る
味噌や納豆や漬物など、発酵食品に含まれている酵素には体温を上げる効果があります。
特に味噌汁の塩分は血圧を上げにくいのでおすすめです。味噌汁に生姜を入れたり、タンパク質や鉄分不足も冷えにつながるので、卵や豆腐、ほうれん草などの食材を使うとより効果的です。 - スパイス
スパイスは温活に効果があります。シナモン・ターメリック・コショウ・山椒・唐辛子など、手軽に取り入れられるものが多いです。 - 香味野菜
ネギ・にんにく・生姜など、いつもの食事に手軽にプラスできる香味野菜は、美味しさも倍増し温活にもおすすめな食材です。 - コーヒーの代わりに生姜紅茶や人参りんごジュース
コーヒーは身体を冷やす効果があるので温活にはおすすめしません。
生姜は体を温め、発汗、排尿を促す作用があり、特に低体温対策に特にオススメ。
紅茶はお茶の中で一番身体を温めてくれます。にんじんりんごジュースは身体を温めるだけではなく、必要なビタミンやミネラルをほぼ含んでいます。
こうしてみると、割と簡単に実行できるものが多いのかなぁと思います。
このような対策を日常的に取り入れていくことによって、体温が上がって免疫力が上がり、病気知らずの身体になると思えば、実行する価値はとても高いです。
ちなみに私は毎日コーヒーを1〜2杯飲むのが習慣なので、シナモンやギーを入れて少しでも体を冷やさない工夫をしています。
何よりも味が美味しくて好みなので、飲まないで我慢するよりストレス効果も高いかなと勝手に思っています。

散歩の後のコーヒーは格別なの
まとめ
低体温の原因と自分でできる対処法をまとめてみました。
気が付かないうちに低体温になってしまっていることが現代人にはとても多いので、まずは自覚することが第一歩です。
そして体を冷やす要素が多くなる夏こそ、低体温対策が重要です。
暑い夏に冷たい氷入りの飲み物や食べ物、美味しいですよね。
30度超えの外からクーラーで冷えた部屋に入るとスーッとして生き返った気がします。
暑いのを無理に我慢しろとは言いません。
極端に冷やすことをしなければ、熱中症対策はとても大切です。
それでも実際に平熱が低めの人は、今すぐできることから低体温対策を始めましょう。
入浴回数を増やしたり、飲み物に氷を入れるのをやめることからでもいいと思います。
私は今回挙げた対策は割と普段から習慣にしていることが多かったので、足りないのはやっぱり運動かなと思っています。
それぞれ苦手分野があると思うので、自分のペースで補っていけたらいいなと思います。

やっぱり習慣にすることがが大事だよね